布団についてその素材別に解説した情報ページです。布団をご購入する際の目安となるラベル等も掲載し、布団の知識をより深めていただける内容になっております。
睡眠生理について
● サーカディアンリズム
不思議なことに私達は朝になると自然に目が覚めたり、夜になると次第に眠くなったりします。これは、私達の身体の中に「体内時計」がセットされているからです。私たちの身体には、生まれつき約24時間(24.9時間との報告がある。)の周期的リズムが備わっていて、睡眠と覚醒を繰り返しています。これをサーカディアンリズム(日周リズム)と呼んでいます。 1日の体温やホルモンの変化を見るとこの図のようなリズムがあります。
つまり、夜になると体温が下がり始め、また、アドレナリンや副腎皮質ホルモンといった覚醒や活動性に関係するホルモンの低下が始まり眠くなります。一方、成長ホルモンは睡眠中に活発に分泌され、夜10時~午前2時がもっとも活発となります。皮膚の形成や新陳代謝の働きもこの時間帯が盛んです。昔から「寝る子は育つ」とか、「美人は夜つくられる」とか言われるのはこうした理由からです。
● レム睡眠、ノンレム睡眠
生活のリズムは大変大切です。睡眠にも似たようなリズムがあります。「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2つの質の違う眠りの繰り返しです。左の図は、一般的な睡眠のリズムを示した図です。
◎ レム睡眠は、急速眼球運動(Rapid Eye Movementの頭文字REMからレム)を伴う睡眠と言う意味であり、眠 っていても閉じた瞼の下で眼球がキョロキョロ動いている眠りの段階です。身体はぐったりとしているのに、脳は覚醒に近い状態になっていて夢を見ていることが多い眠りです。レム睡眠は大脳を活性化するための眠りです。
< 身体の眠りと言えます=ぐったり眠る状態>
◎ ノンレム睡眠は、レム睡眠でない眠りと言う意味で、うとうとした眠りから深い眠りまでの4段階に区分できます。ノンレム睡眠は、大脳を鎮静化するための眠りです。
<脳の眠りと言えます=ぐっすり眠る状態>
◎ 健康な成人では、この2種類の眠りが約90分サイクルで繰り返されます。特に大切な眠りは、はじめの2サイクルで、つまり寝入りばなの約3時間に大変質の良い大切な眠りが出現します。ノンレム睡眠の段階4の深い眠りまで到達すれば熟睡が得られたことになります。したがって、質の良い眠りとは、眠っている時間が長ければ良いのではなく、如何にこの深い眠りを得るかと言うことです。
☆ まず、自分の眠りのサイクルを知ることが、「良い眠り」を探求する第1歩です。
睡眠環境について
快適な眠りは、健康な身体と良い睡眠環境が得られているかによります。睡眠環境は、「寝室の環境」と寝具で作られる「寝床内の環境」の2つについて考える必要があります。
● 寝室環境 :眠る環境がうるさかったり、明るかったりすると寝つきが悪くなります。これらの刺激が脳を刺激するからです。寝室の環境を整える条件として、温度・湿度、光(照明)、騒音、色彩、香りなどです。
◇ 温度、湿度 :エアコン=省エネを心がけ、夏:26℃ぐらい 冬:12~13℃に調整します。タイマーなどを利用して乾燥のしすぎに注意しましょう。
◇ 遮光 :カーテン、ブラインド、障子、雨戸を利用し、日光や外灯の明るさを調整します。
◇ 照明 :間接照明、枕元スタンドで安らぎのある寝室を演出します。
暗すぎても、明るすぎても駄目。光源は暖かみのあるもので調光可能なものが良いです。
部屋全体はやや暗め(照度基準は30~10ルクス)にし、スタンド照明などの局部照明で照度を補います。
お年寄りなど、夜中にトイレに起きた時の安全のために廊下などに足元灯を取り付けると便利です。
◇ 防音 :外の音が聞こえないように、また、室内の音が漏れないように カーテンを厚めのものにしたり、絨毯を敷くなどの対策をとります。
◇ 色彩 :インテリア、寝具の色は、壁やカーテン、敷物に鮮やかな色を使うと、目を刺激して疲れやすくなるとともに、交感神経系に働きかけ血圧を上げ、脈拍や呼吸数を増加させます。したがって、寝室は人の心を落ち着かせる色が良いです。
● 寝床内環境 :実際にふとんに入ってふとんと体の間に出来る空間の環境を寝床内環境といい、快適な温度・湿度に保つ必要があります。一般に温度は33℃前後、湿度は50%前後が快適と言われています。そこで、この環境を創り出すのに寝室の温度・湿度に合わせた寝具の組み合わせが必要となります。
布団に必要な性能
快適な睡眠を得るためには前に述べた寝床内環境を快適に保つこと、そして、ふとんを掛けたときに圧迫感がないことや寝返りが打ちやすいことなど、ふとんにはいろいろな性能が必要とされます。理想的なふとんの条件とはどのようなものでしょうか?
では、掛けふとん、敷きふとんに分けてそれぞれに求められる性能をまとめてみましょう。
◎掛けふとんに求められる性能
快適に眠るためには、①保温性、②吸湿・放湿性、③軽さ、④身体へのフィット性が必要です。
取り扱いの面からは、①日頃の手入れのしやすさ、②収納性、③衛生機能、④クリーニング方法などです。
また、身体に合ったふとんのサイズや、寝室を楽しく演出するにはカバーなどの色・柄・デザインもお考えください。
◎敷きふとんに求められる性能
快適に眠るためには、①保温性、②吸湿・放湿性、③身体があまり沈み込まず、適度な硬さや正しい姿勢を保てること(快適支持性能)、④耐久性(ヘタリにくさ)など、が必要です。
取り扱いの面からは、①日頃の手入れのしやすさ、②軽さ、③収納性、④衛生機能、⑤クリーニング方法などです。
【正しい寝姿勢と体重の分布】
敷きふとんは、身体全体の体重を支えます。体重の分布は、図4に示す通りです。正しい寝姿勢を保つには、身体が部分的に大きく沈み込んだりせずにしっかりと身体を支え、寝返りも打ちやすい適度な弾力性と硬さが必要です。
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